脂肪注入による豊胸

自分の脂肪を胸に注入することにより豊胸する、豊胸手術です。自分の脂肪なので、胸になじみやすいです。


脂肪注入による豊胸のメリット・デメリット

 メリット ・痩身と豊胸のW効果
・脂肪が胸になじみやすい
・脂肪が定着すれば半永久的に効果あり
 デメリット ・痩せている人は手術ができない
・費用が高い


脂肪注入による豊胸手術のしこりと定着率

胸が硬くなるのがしこりです。これは胸に注入した脂肪の定着率と関係があります。脂肪の定着率(生着率)は、施術後数カ月の経過を見て、注入した内のどれぐらいの脂肪が定着をしたのか、という指標です。

実はしこりは、定着しなかった脂肪が変化したものです。そのため、しこりができないように定着率が高い方法で脂肪注入をするべきです。

単純な脂肪注入法は定着率が30%で、最高の技術コンデンスリッチ豊胸は定着率が80%もあります。そのため、コンデンスリッチ豊胸が一番しこりになりにくい方法です。しかし、定着率が高い方法は、価格も高いため、お財布に合わせた方法を選ぶことになります。


脂肪注入による豊胸手術の種類と定着率

 脂肪注入法 不純物も関係なく脂肪を使用 定着率30%
 ピュアグラフト フィルターで不純物を取り除いた脂肪を使用 定着率50%
 コンデンスリッチ さらに質の良い脂肪を選別し使用 定着率80%

従来の脂肪注入法では、不純物を取り除くことをせずに、脂肪を注入しました。しかし、これではせっかく胸に注入した脂肪が定着せず、しこりになりやすいものだったのです。

そこで注入する脂肪から不純物を取り除く重要性が認識されました。

新しい脂肪注入による豊胸手術には2種類あります。ピュアグラフトとコンデンスリッチです。

ピュアグラフトでは、特殊なフィルターを使い、不純物を取り除いた脂肪を胸に注入します。コンデンスリッチは、さらに踏み込み、質の良い部分の脂肪だけを選び上げ使用します。

ピュアグラフトによる脂肪注入の定着率は50%。コンデンスリッチによる脂肪注入定着率は80%になります。

脂肪が胸で定着すれば、半永久的に豊胸効果が持続します。また、太りやすい部分の脂肪を使えば、より豊胸効果があります。


脂肪注入豊胸手術前のエコー検査

脂肪注入豊胸手術前には、胸のエコー検査を行います。エコー検査は超音波による検査です。人間の耳では聞き取れない超音波を胸に当て、その反動波(エコー)で、胸の内部を読み取り、白黒画像化します。白黒がはっきりするため、しこりを発見しやすく、乳がん検査にも利用されます。

このエコー検査で問題がなければ、脂肪注入豊胸手術を受けます。美容外科の中には、エコー機器を取り入れていないところもあるので、そういうクリニックは避けましょう。


脂肪注入による豊胸の手術

まずは麻酔をかけられます。これで術中は痛みはありません。

脂肪吸引から始めます。マーカーで印をつけて脂肪をとると決めたところに、メスで3mmほど傷をつけます。

切り口を保護するため、おしゃぶりの様な大きさと形状で、中央に穴が空いたプロテクターをはめます。麻酔液の入った注射をプロテクターの穴から挿し入れ、脂肪吸引するところに麻酔をかけます。次にVASER(ベイザー)という超音波を出す棒状の機器で脂肪を柔らかくしていきます。最後に棒状の脂肪吸引器を挿し入れ脂肪を吸引していきます。

ここの脂肪の処理の仕方が変わってきます。ピュアグラフト豊胸ではバッグを使い、コンデンスリッチ豊胸では遠心分離機を使います。以下はコンデンスリッチ豊胸での施術です。

採取した脂肪は、試験管に入れられ、遠心分離機にかけられます。試験管の中で良質な脂肪と不良質な脂肪に上下に分離されます。通常6割ぐらいの良質な脂肪だけをすくい取り、使用します。

豊胸手術は、ヒアルロン酸注入手術と同じになります。注射を入れられるように、わきなど目立たない部分にメスで2mmほど切ります。切り口から良質な脂肪の入った注射を打ちます。

脂肪の入れ方に技術があります。棒線を引くように脂肪を入れていきます。これで脂肪への定着率が変わります。

カウンセリングと同じようなデザインが完成したら豊胸手術は終了です。施術時間は1時間半ぐらいです。


脂肪注入による豊胸手術の痛み

術中は、麻酔を行っているので痛みはありません。術後、麻酔が解けると、脂肪をとった部分よりも、脂肪を入れた胸の方が痛みがあります。

胸の痛みは、筋肉痛になった時の痛みと同じで、耐えられるレベルの痛みです。